災害は、あまりに大きな出来事。
個人や1家族で対処できる規模を超えています。それなのに、単独で切り抜けようとしても、無理なことでストレスが増えるだけです。
物資も当然、不足します。
物流も止まれば、納品もなく、いつもは物の溢れる店頭からは、びっくりするくらい物が消え去ります。現代のお店はこまめな補充を前提に考えられているので、それほど物は在庫しません。
食べれば無くなってゆくのが、食材です。
でも、逆に増やすことも、まんざら不可能ではないのです。
山梨の大雪害の際、僕は近隣の方と共有の道路の除雪に取り組みました。
休憩の際、コーヒーとお菓子を提供し、皆でコーヒーブレイクを楽しみました。
重労働の中の、コーヒーブレイクはささやかな楽しみ。
その後、お礼にといくばくかの食材をいただきました。
翌日、そのいただいた食材で、今度は賄いを作り昼食を共にしたところ、さらにお礼の食材が舞い込みました。
それが何日も続いたところ、復旧したころには、冷蔵庫内の食材は災害前より在庫が増えているという、なんとも不思議なことになりました。
もちろん、これは農業の盛んな地域ならではことだと思います。
が、感謝を表現したいと思うのが、人間であり、人間関係の大事な部分は、食を共にすることで築かれます。
ピンチの時こそ、ご自身の人間力が試されます。
誰しも自分の大切なもの、人を守りたいと思う時に、何を社会に与えるのか?
あなたの「食卓」は、つながっていますか?
何を減らし、何を増やしていますか?
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